日本酒のパッケージにどんな印象をお持ちですか?
ぱっとイメージが浮かぶ筆文字ラベルのような、THE日本酒!という感じで渋くて格好良いものを想像する方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はラベルのバリエーションは、もっと豊富で個性派揃いなんです!
今、日本酒と様々なアーティストがコラボした華やかなビジュアルのお酒が続々登場しているんです。
一見意外な組み合わせに思えるかもしれませんが、コラボアーテイストの方の音楽を聴きながらそのお酒を飲んだり、飲んだ後パッケージイラストを楽しむためにお部屋に飾ったりと、新しいお酒の楽しみ方が広がるのではないでしょうか。
それでは、注目の日本酒を紹介していきます!
新しいお気に入りのアーティストも、飲みたい!
と思うお酒も、面白いお酒の楽しみ方も見つかるかも…⁉
1.日本酒 「玄武」宮泉銘醸 剣愛山 純米大吟醸 /リトルサンダー
過去に「寫樂」「会津宮泉」以外の日本酒ブランドを立ち上げた前例のない宮泉銘醸の 宮森兄弟(同社の社長と専務)。
2020年、宮森兄弟が香港の人気イラストレーター、リトルサンダーさんの絵を気に入ったことがきっかけだったそう。
リトルサンダーさんは、香港出身の漫画家・イラストレーター。
色彩豊かに、強くて美しい女性を描く点が特徴的です。
世界中にファンも多く、Instagramのフォロワーはなんと100万人越え!
彼女とのコラボを条件に、宮泉銘醸で新しい日本酒ブランド ” 玄武 ” 企画が走り出しました。
テーマは中国の四神 “玄武”、”朱雀”、”青龍”、”白虎”。宮森兄弟をはじめこの企画に関わった4名の日本人と香港人をリトルサンダー氏が四神の要素を取り入れて描いた貴重な描き下ろしイラスト。
イラストアート好きでもある専務・宮森大和氏が完成絵だけでなくラフスケッチの素晴らしさにも感動し、2つのラベルが完成しました。
※現在、ご盛況により一期販売分が完売。また秋頃に二期販売をスタートする予定。
2.YUKINKO・SHIN・HIKARI/WALNUT
“スッキリ辛口でナチュラル”な雰囲気の「YUKINKO」、”ふんわりと気さく”な「SHIN」、”優しくて強い瞳”が魅力の「HIKARI」。
新潟県・宝山酒造とイラストレーター・WALNUT(ウォルナット)さんのコラボレーションラベルの日本酒三種です。明治18年創業の宝山酒造。
米どころである新潟県にて、新鮮で上質なお米と水のみを使用し、「純粋で繊細な旨味」を追求した日本酒造りを続けている酒蔵です。
新鮮な日本酒は生きていて、様々な個性や特徴があります。
つまり人柄の様なものだ、という宝山酒造の概念は、WALNUTさんが繊細に描く「人物画」に通じるものがあります。
『日本酒の味の個性を「人の特徴」に置き換えて表現すると、きっと伝わりやすくなる。
そして、その旨味の違いなどの奥深さもまるで人柄の様だ。』
そんな発想から、宝山酒造の日本酒の中でも違った個性を持つ3種類の日本酒をWALNUTさんが3人の人物像として描き、そのままラベルになりました。
お酒を擬人化することで、より味わいの理解も深まりそうです。異なる性格の日本酒を、ラベルと対応させて楽しんでみてはいかがでしょうか。
3.ゲーミング日本酒「GAMING RAINBOW」/西村キヌ& Mika Pikazo
SakeBottlers株式会社が、「シチュエーションに合わせた日本酒」を提案!
2種類ご紹介します。
第1弾は、HAVUHUN RED、CHALLENGE BLUE
感情に合わせて飲む日本酒をテーマに、感情をダイレクトに伝えられるアーティストとして「OVERALLs」さんとコラボレーションした商品。壁画をメインとしており、最近では北海道日本ハムファイターズの新本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」での大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手の壁画等が有名です。
SakeBottlers株式会社による、日本酒ボトル缶HITOMAKUシリーズ第2弾
「ゲームをしながら日本酒を飲む」ための日本酒ボトル缶「GAMING RAINBOW」(180ml)です。
ゲーム全般(ビデオ、ボード、カード等ゲーム全て)をしながら飲む日本酒であり、「ゲームをしながら日本酒を飲む」というカルチャーを作る(あるいは改めて思い出す)ためのお酒です。
テーマは「少しずつ、うまくなる」。
一朝一夕でうまくなるわけじゃない、だけど一歩ずつ成長していくことができる。
飲むことで気分をリセットしたり、気合を入れなおしたり、一緒にいる友人と楽しんだりするお酒です。
日本酒の性質としても「開栓後の変化」がある(旨くなる)お酒となります。
ラベルには、「ゲーミング日本酒」というだけあって、ゲームファンが納得/信頼できるイラストレーターが起用されています!
幅広くゲームファンに共感いただくために、2種類のラベルイラストを作成しており、
①格闘ゲーム全盛期のプレイヤーに、あの頃を思い出すイラストを片手にお酒を飲んでもらうため、ストリートファイターシリーズ等を描いた⻄村キヌさん
②25歳〜30代前半のプレイヤーに向けて、VTuver、初音ミク、FGO、ファイアーエムブレムエンゲージと様々なイラストを描かれているMikaPikazoさんが手がけました!
どの世代もワクワク楽しめるビジュアルとなっています!
①格闘ゲーム全盛期のユーザ(35-45歳)向けに、西村キヌさん。
②現在のソシャゲ、FPS等のゲームをプレイするユーザ(25-34歳)向けに、Mika Pikazoさん。
4.NIIZAWA 純米大吟醸 2022・NIIZAWA KIZASHI 純米大吟醸 2022/比野克彦 &大宮エリー
左:NIIZAWA 純米大吟醸 2022 日比野克彦 右:NIIZAWA KIZASHI 純米大吟醸 2022 大宮エリー
株式会社アートローグと株式会社新澤醸造店が共に企画する、7%まで精米した世界最高級の日本酒 「NIIZAWA」と「NIIZAWA KIZASHI」ラベルを手掛けたアーティストは日比野克彦氏と大宮エリー氏です。
NIIZAWA純米大吟醸2022日比野克彦
『”世界一の精米”をお届けする』という指針からスタートした7%精米シリーズの最高峰に位置するお酒です。米の甘みをダイレクトに感じることができ、余韻が長く、じっくりとお楽しみいただけます。
NIIZAWAKIZASHI純米大吟醸2022大宮エリー
糖度は「NIIZAWA」よりやや低めに設定しており、繊細な甘みと若さ感じる酒質です。冷蔵庫で保管することにより、綺麗に熟成していきます。
この日本酒とアートのコラボレーションの始まりは、2014年の新澤醸造店の代表取締役兼杜氏新澤巖夫氏と、アートローグの代表である鈴木大輔氏との出会いに遡ります。
食事の場で豊かなコミュニケーションを促進し人と人の繋がりを育むお酒と、思慮深い想像力と未来へ新たな道を切り開く創造力を養うアート。
この粋を極めた両者が組み日本文化を世界に発信していこうと意気投合したことで2015年からスタートしたプロジェクトです。
現在、本プロジェクト下に、最高の蔵元と芸術家が出会うことで、優れた現代アーティストの顕彰による文化芸術の振興と、日本酒という日本の伝統的な文化遺産の価値を世界に発信するユニークな取り組みとして注目を集めています。
ラベルデザインに施された上質なアートに思いを馳せながら、世界最高峰の日本酒の奥深い香りと味わいをお楽しみいただけます!
5.豊盃華想い30/GOMA
青森県弘前市で醸造され県内外で広く親しまれている日本酒、「豊盃(ほうはい)」のパッケージを、平川市在住のアーティスト・GOMAさんが担当しています!新酒のパッケージにふさわしい斬新なデザインです。津軽の自然をイメージし、岩木山やリンゴ、画面いっぱいにモノクロで散りばめられ描かれています。GOMAさんの新作「TUGARU(つがる)」はラベルのほか、化粧箱にも紙を蛇腹に織り込む形で使っています。
新酒は県産の酒米「華想い」を使った純米大吟醸で、華やかな香りとコメのうま味が感じられる仕上がりになっています。
6.PHOENIX 純米大吟醸 18 Limited Edition
https://shop.tatenokawa.com/view/page/phoenix
2017年に初めてコラボレーション酒「Rainbow」を発売して以来、楯の川酒造と繋がりのあるフランス発の世界的ロックバンドPHOENIX(フェニックス)の来日公演を記念し、4度目のコラボレーションが実現しました。
今回は山田錦18%精米の洗練された美しい味わいを感じていただけます。
セット内容にはメンバーの直筆サイン付きカードや、PHOENIXオリジナルお猪口が付いていて、ファンにはたまりません…!
メンバーのクリスチャン・マゼライさんは、このお酒と聴いてほしい曲として「Winter Solstice」をお勧めしています!
アルバムの中で最も内省的でポエティックかつとても視覚的な曲なので、じっくり考えを深めたい時や人と普段話せないことを語り合う際等のお酒のシチュエーションにぴったりです。
【最後に】
いかがでしたか?「自分の好きなアーティストと好きなお酒がコラボしてた!」「今までは知らなかった、素敵なアーティストに出会えた!」そんな発見を提供できていたら嬉しいです。
パッケージが美しいボトルは、飲み終えた後にインテリアとして飾っておくことができるので、二度楽しいところもおすすめポイント。
見た目が華やかだとプレゼントにも最適です。
お気に入りのお花を挿すだけで一輪挿しに早変わりしますし、飾って眺めているだけでも気分が上がりますよね♪
また、ゲームをしながら、音楽を聴きながら、といった様々な“ながら日本酒”の楽しみ方があることも面白い発見ですね!
まだ実践したことの無い方は、試してみてはいかがでしょう。